最近LED点灯に大活躍のHT7750Aさんですが…
原理をよく分かってなかったりするので改めて調べてみましたよ。
ぶっちゃけ主役はコイルですねこれ。
コイルに電流を流してから止めると、コイルは引き続き電流を流そうとして電圧を発生させるらしい。レンツの法則というそうです。
そういや高校で習ったかなあ。覚えてないなあ(ぉ
逆もまた然りで、電流を流そうとしてもなかなか流れない。らしい。
で、この電流をとめた時に発生する電圧をダイオードで濾し取ってコンデンサに貯めるという回路が…
これです。
つーか「コイル 昇圧」とかでググればたぶんこんな回路が山と出てきます(ぉ
TR1にベース電流を流すとコイルに電流が流れます。
TR1のベース電流をとめると、レンツの法則によりコイルに起電力が発生しますが、TR1はオフなので発生した電流はD1を通ってC1に充電されます。
再度TR1をオンにすると…以下ループ。というわけです。
で、HT7750Aの基本回路を改めて見てみるとですね…。
トランジスタがHT7750Aに置き換わったのと、出力の所にVoutがつながってる位で、最初の回路とおなじです。
要するにHT7750Aの動作は、
出力が5Vになるように、コイルに流す電流をいい感じにON/OFFする
なわけですよ!(適当)
Voutというネーミングから、なんかICから電力が出力されるような気がしてたんですが、むしろVoutは出力電圧を調べるための端子で、入力端子に分類されるようなものです。
ていうかHT77xxAのデータシートに載っているブロック図を見れば納得なんですけどね…。
というわけで、実験を。
トランジスタで電流をON/OFFしてもいいですが、めんどいので手で線を繋げたり放したりしてみます。
とりあえず、
なんかインダクタンスがでかい方がいいと思ってコイルを手巻きしてみた!
で、これとダイオードとコンデンサを上の回路図のように接続して、コイルに流す電流を手動でON/OFF/ON/OFF…!
なんと、5V電源から12Vが作れたよ!!!!
とは言っても1μFの積層セラミックコンデンサに溜まっている程度なので電流流すとすぐになくなりますがw
しかも電流を流す・止める長さで電圧が変動するので、手動で安定した電圧を得るのはぶっちゃけ無理ですw
さて、こうなるともっと高い電圧を作ってみたくなってきました…!
なんというか、コイルに溜まるエネルギーが増えればいいんだからコイル増やせばいいんじゃね?という単純な考えの下、手元にあるコイルを全部直列にしてブレッドボードにぶっさしてみました。
インダクタンスは…
100+100+220+220+22+22+22+22+謎(自作コイル)=(728+謎) [μH]
です!
あとはさっきと同じようにON OFF ON OFF …
ん?
テスターの表示が消えました。
20Vレンジでは表示しきれないらしいので200Vレンジに切り替え。
ON OFF ON OFF …
な、なんと!
136Vを記録しましたwwwwwwwwwっうぇ
この後もがんばってON/OFFを連射してみましたが、139VがMAXでした…。
あと、コイルが結構ホカホカになってました。危ない。
でっかいコイル作って1KV目指してみるのも面白いかもしれませんね!(ぉ
その後編:
コイルを使った昇圧回路の実験2