唐突に宿直さんからリムを譲って頂ける事になりました。
DTのRR1.2(現在はRR585に改名)です。ちなみに32H。

塗装しちゃってあるけど使ってないから100円でいいよ!という話でした。

ていうか定価だと1万弱くらいするみたいなんですけど…。
とりあえず、ありがたく譲って頂く。

しかーし!

リムが手に入ったということはハブとスポークを買わないといけない。
それにはまず組み方を決めないとどうしようもない。

普通に組んでもいいかもしれないけど、せっかくだから軽いのがいいな…。

というわけでまずは以前買ったロードバイクの科学を読み返す。
ホイール組みについても触れられてるのですが、最後のページに載っている例がけっこー惹かれる。
ガチ組みだとスポークの強度的には結構余裕があるのでスポーク本数を減らすというもの。
ただし普通のリムでスポークを減らすとリムの剛性だけで荷重を支えないといけなくなる部分が出てくるので、縦剛性が高いディープリムでやるべきらしい。
で、今回のリムはディープリム。これだ。

フリー側はクロス、反対側はラジアル組みとかもちょっと憧れますが、いまいち、なんというか、どうなの?という気はするんですよねこれ。
トルクを受けるにはラジアル組ではダメというのは分かるんだけども、だからといってフリー側だけクロスって…。
反対側にはトルクが伝わらないとでも?と言いたくなる。
けど、先日スケッチさんのキシリウムを見たら逆(フリー側がラジアル、反対側がクロス)になってたんで、フリー側にしかトルクが行かない!というよりは、トルクをどっちか片側で受け持つみたいなイメージなのかなと思ったりもした。
とりあえず今回はスポーク少ないので両方クロスにします。

組み方はー…。
今使ってるホイールが32Hの4本取りです。

wheel1

※2012/2/26追記:この図は6本取りになってる気がします。あんまり信用しないでw

こんな感じ。
で、これを半分に間引くと…

wheel2
こうなりました。
これなら分かりやすいからこれでよくね?
というわけで決定。

スポークの長さはSAPIMのサイトの計算機で計算することに。
ハブは105(FH-5700)を使うことにして先に買っておいたので寸法を測定。一応書いておきますね。

K=130mm
Ka=28mm
Kb=44mm
Kc=57mm

D1=47.5mm(両方とも)

で、あとはスポーク数とかを入力しますが…
スポーク32本と同じ組み方で間引いて組むのでスポーク本数は32本、あとはスポークの交差数?

えっとー

IMG_0639

1本のスポークが他のスポークと交差しているのは2箇所かな!
というわけで2を入力。

フリー側が275mm、反フリー側が276mmという計算結果になりました。

宿直さんにSAPIMのスポークを強くオススメされていたのでスポークはSAPIMにすることに。
ググったところPAX CYCLEさんがヒットしたのでこちらで買うことにしました。

で、宿直さんオススメのCX-RAYは…Σ(゚Д゚;エーッ!
1本341円…!
3本で1000円近いぞ…!
というわけで、PAXさんで扱っている中で2番目に軽いRACEを使うことにしました…。
これなら1本65円。バテッドだから寸胴よりは軽いでしょう。
ニップルはせっかくなのでS.I.L.S.にしました。そんなに高くないしね。
アルミニップルも興味あるけど怖いという思いのほうが強いです。

ぽちっと発注。

で、届いた!

IMG_0630

長さが2ミリ刻みだったのでフリー側は274mmを買いました。
あと、間違って32H分買ってしまいました。まあ予備ってことで…。(多すぎ)

さて組むぞ。の前に、どうスポークを通せばいいのか設計図を書きます。
っていうか、この日に書いた図が、この日記の最初に載せた図です。
念のためもう一度はっときます。

wheel2

赤と紫がリムを引っ張るスポークです。青と緑がたるみ側。
赤と青・紫と緑がペアです。
これを見ながらハブにスポークを通して行きます…

IMG_0631

次にリムにスポークをセットしてニップルで止めて行きます…が…
フリー側を全部固定して、次に反フリー側だーと思ったら長さがパツパツで届かない。

なん・・・だと・・!?

とりあえずこのままではどうしようもない。
で、思いついたんだけど、4本取りより3本取りのほうがスポーク短くて済むはずだから、3本取りに変えてみよう。
で、一部のスポークを隣の穴に移して3本取りに…

IMG_0632

なんかぴったり行けた。
なんでこんなことに…と思いましたが、スポークの交差数を2って入れたのが多分間違いです。
よく見ると3箇所で交差してます。まあ結果オーライ。

と思ったけど!

スポークが交差するところで上下を入れ替える「あや取り」をしていません。
というか、交差する場所がハブに近すぎて、あや取りするとスポークが無理に曲がってしまいそう。

という事態に陥って改めて思ったんだけども、あや取りをする意味って何なんだろう。
ちょっとググってみたけど明確に書かれているのを見つける事ができませんでした。
感覚的には横剛性を複数のスポークに分散する効果がありそう。
ハブを固定しといてリムに横方向の力を掛けたときに、あや取りされているほうがなんとなくグッと耐えてくれそう。とか。

で改めてロードバイクの科学を見たら、この組み方ではあや取りしてないって書いてました。まじっすか。
スポーク同士が擦れ合う事によるエネルギーロス低減も期待してるとかなんとか。

まあ、あや取りしなくても乗れるみたいだからとりあえずやっちゃえ(ぉ

で、一応三本取りに変えてからの後付け設計図。

wheel3

なんか、三本取りにしたほうがハブの穴も1個おきに埋まるし見た目も整った感じになったので結果オーライかな…。
あ、ニップルの所にはLoctite243を塗って組み付けました。
SILSニップルの説明見るとぬらなくていいような事書いてるけど、念のためってことで。

IMG_0633

振れ取り。ていうか私の自転車の初New105コンポがリアハブって…。
馴染み出しでグイグイ体重かけたらピキパキ音がしました。
前回組んだときは音がすると聞いてたのに鳴らなくて微妙な気持ちになったんだけども。

IMG_0634

リムフラップはシマノのが買ってあったのでそれにしました。
これいいっすね。パナのペナペナのやつではダメだし、ミシュランは硬すぎワロタ状態だったので中間くらいのこれはなかなか丁度いい。シュワルベのもこんなもんだったかな。

タイヤとチューブ突っ込んで完成!

IMG_0635

いやー見てくださいこのバルブの位置!
すごい残念!!!!

最初は気をつけて組んでたんですが、途中で3本取りに変更したときにボロボロになりました。
っていうか一旦バラしてやり直せばよかった…。ロックタイト塗っちゃったし、スポークにも良く無さそうだから今更緩められん。

IMG_0637

通勤で使ってみましたが特に問題なさげ。
速度0からの全力発進とか坂道ダンシングもやってみたけどスポーク折れませんでした。
軽さについては…どうなんだろう…まあちょっと前から風が来ても楽になったような、そうでもないような…。

とりあえず今後はこれでいきます!

というか前輪のスポークの多さが目立つようになっちゃったな…w